個人的関ジャニ∞の「元気が出るsong」解釈
関ジャニ∞の元気が出るCDに収録されている元気が出るsongという曲があるのだがネットサーフィンしていると元気が出るsongなのに元気が出ないという感想が多々見受けられてびっくりした。
確かにアップテンポの曲ではないしどちらかというと落ち着いた曲調ではあるが、一方でいい曲だと評していた人もいたのでこの違いは何なのかということを考えてみた。
まずこの曲は前向きスクリームやがむしゃら行進曲のように直接元気を訴える歌詞が少ない。
永遠に続けなんて願わないからせめてあと少しもう少しだけ
サビのここだけ切り取るとポジティブ要素というよりもネガティヴ感がある。そして他の部分がポジティブかといわれたらそこまで分かりやすく元気が出るような言葉はあまりない。
そして曲調。
出だしからアコギ?の柔らかな音であることから分かるように錦戸さんのベースになった曲もアップテンポではないし、むしろバラードでも出来そうな勢いだ。
各自が作曲をしたにも関わらず落ち着いた雰囲気が最後まで続いている。
つまり意図的に前向きスクリーム!やがむしゃら行進曲、あとは無責任ヒーローあたりの一般的に元気が出る系の曲と違ったアプローチで元気を与えようとしているのだ。
「前向きスクリーム!」が応援してもらえることで元気が出るのならば
「元気が出るsong」はどんなに辛いことがあってもそばにいるよ
という能動的と受動的な違いを感じる。
多分ここまでは分かってるよという人も多いかもしれない。
私的にはこの歌の最大の鍵はタイトルにあると思う。
いくら仮のタイトルだったとはいえ面倒だからそのままということはないだろうし、英語のタイトルという案も出てはいたが満場一致で仮のタイトルが正式なタイトルになった。
錦戸さんがなぜあえて仮のタイトルを正式なタイトルに推したかを考えてみたがやはり「元気が出る」というところに意味を込めているのではないだろうか。
元気と一言に言ってもただ明るくなるだけが元気ではないということではないだろうか。
ずっと一緒だよといいながらもお互いに永遠には一緒にいられないことを知っていて、だからこそ今という瞬間を未来に繋いでいけば
きっと今と同じように笑ったり泣いたりできる。
そんな元気の出し方もきっとあるのだ。
明るくアップテンポな曲を求める人にとっては元気が出ないsongかもしれないけど、目の前が真っ暗で悩んで苦しんでいる人にとっては間違いなく元気が出るsongなのだ。
色んな人に色んなアプローチで元気を与えてくれる。そんな意味でこのCDは確かに元気が出るCDだと思う。
是非聞いてない人は聞いてみてほしい。あなたに合う元気が出る歌があるはずだから。
- アーティスト: 関ジャニ∞
- 出版社/メーカー: インフィニティ・レコーズ
- 発売日: 2015/11/11
- メディア: CD
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